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塗装の前処理に大事な『ケレン』
こんにちは
川崎市で外壁・屋根塗装工事を手掛けております、
株式会社トータルアート 亀井です🐢
今回の動画は「ケレン作業」の動画です。
ケレン = 清浄な被塗面をつくること
塗料を塗る前に素地をキレイにする、整えることをいいます。
目的①塗付面の調整
一つ目は、塗料を塗る前に塗る面を整えることです。
塗料は、構造物や建築物をさびや汚れといったダメージから保護するために施されます。
その効果を最大限に発揮するためには、塗膜が被塗面にしっかり密着している必要があります。
カサブタが出来ている傷にいくら上から薬を塗っても効能が届きにくいのと同じようなもので、
異物の上からいくら高性能な塗料を塗っても効果が半減してしまうのです。
そのため塗布のまえに、邪魔になるもの=さび、黒皮(鋼材を熱処理した際に発生する黒い酸化物)、塩分、水分、粉塵、塵埃などの
付着物を出来るかぎり取り除く必要があります。
特に鉄部では、さびが進行しないよう付着物を取り除くことがケレンの大きな目的です。
目的②付着性の向上
二つ目は、被塗面に凹凸を付けて、塗料の付着をよくすることです。
つるつるの表面、たとえば鏡にサインペンで文字や絵を書いても擦ればつるっと簡単に落ちてしまいます。
しかし表面がざらっと凹凸のある壁紙に書いたら落とすのはとても大変です。
これはわずかな凸凹(専門用語で、アンカーパターンと言う)が出来ることで表面積が広くなり、剥がれにくくなるためです。
このように材料表面の微細な凹凸に塗料を入り込ませてしっかり定着させることを投錨効果(アンカー効果)といいます。
この機械的性質を利用して、塗膜を長期間、美しくキープさせます。
余分な汚れを取るのと同時にわざと被塗面に凹凸をつけていくこともケレンのもうひとつの目的です。