みなさん、こんにちは！

株式会社トータルアートの花木です。（https://tt-art.jp/）

ご自宅の外壁材が何か把握されていますか？今回は、ALC壁の塗装工事に重要な「下地処理」にフォーカスしてお話しさせていただきます！ALC壁は断熱性や耐火性に優れた外壁材として人気があります。しかし、その一方で、比較的に防水性が低く、水を吸いやすい性質があるため、適切な 「下地処理」 が不可欠です。そのため、下地処理を怠ると、雨水の侵入により構造材の劣化が進み、住宅の寿命を縮めてしまう直接的な原因になります。今回は、 ALC外壁に特化 し、劣化症状別の補修方法、下地処理の手順、塗装の成功ポイントを詳しく解説していきます！

ALC外壁の下地処理が重要な理由

ALC外壁は、セメントに気泡を含ませて軽量化した外壁材です。断熱性や耐火性は抜群ですが、その反面で以下の劣化症状が現れやすく、防水性の確保が最優先課題となりますので、よくご理解いただくことが大切になります。

ALC外壁で発生しやすい劣化症状

1. ひび割れ（クラック）

モルタル外壁同様、ひび割れが発生しやすく、雨水が内部に侵入すると構造材を腐食します。

2. 吸水による劣化

ALCは多孔質のため水を吸いやすい性質があります。そのため、適切な防水処理をしていないと、外壁内部が水分を蓄え、カビや腐食の直接的な原因となります。

3. シーリング材の劣化

パネル同士の継ぎ目を埋めるシーリング材が劣化し、隙間が生じると雨漏りのリスクが高まります。材料によっては少し分かりにくいものもありますが、継ぎ目に触れると分かります。

4. チョーキング現象

塗膜が劣化すると表面が粉状になり、手で触ると白い粉が付着します。防水性能が低下しているサインです。

ALC外壁の下地処理プロセス

1. 高圧洗浄

表面の汚れや古い塗膜を除去する

ALC外壁の下地処理では、まず高圧洗浄で汚れや劣化した塗膜を徹底的に洗い流します。

• 水圧を調整し、外壁を傷つけないように注意します。

• カビや苔が多い部分は、専用洗剤を使用して除去します。

ポイント：高圧洗浄後は外壁を完全に乾燥させることが重要です。水分が残った状態で塗装を行うと、塗膜の剥がれや膨れの原因になりやすいです。

2. ひび割れ補修

ひび割れからの雨水浸入を防ぎ、防水性能を向上させる

ALC外壁で発生するひび割れも、他の壁材と同様にそのまま放置すると雨水が内部に侵入し、深刻なダメージを与えます。

ひび割れ補修の方法

1. ヘアクラック（幅0.3mm未満の細いひび割れ）

• 弾性フィラーを塗布して補修します。

2. 構造クラック（幅0.3mm以上の大きなひび割れ）

• エポキシ樹脂を注入して内部を補強し、表面を弾性シーリング材で補修します。

ポイント：ひび割れの状態を正確に診断し、適切な補修材を選ぶことが重要です。構造クラックは建物の耐久性に影響を与えるため、専門業者に依頼することをおすすめします。

3. シーリング補修

パネルの継ぎ目を補修し、防水性を確保する

ALCパネルの継ぎ目に充填されたシーリング材が劣化している場合、補修が必要です。

シーリング補修の手順

1. 古いシーリング材を撤去

劣化したシーリング材を丁寧にすべて除去します。

2. プライマーを塗布

新しいシーリング材が密着するように、専用プライマーを塗布します。

3. シーリング材を充填

弾性の高いシーリング材を目地に充填し、表面を平滑に仕上げます。

4. 硬化時間を確保

シーリング材が完全に硬化するまで十分な時間を確保します。

4. 下塗り（プライマー塗布）

塗料の密着性を高め、防水性能を向上させる

ALC外壁は水を吸いやすいため、透湿性と防水性を兼ね備えた専用プライマーを使用します。

• 吸水防止プライマーを塗布し、外壁内部への水分の侵入を防ぎます。

• 透湿性プライマーを使用することで、内部の湿気を外に逃がす効果が期待できます。

下地処理後の塗装工程

下地処理が完了したら、いよいよ塗装工程に進みます。下地処理が適切に行われていれば、塗装の仕上がりも美しく、長持ちし

1. 中塗り：選定した防水塗料を均一に塗布します。

2. 上塗り：仕上げ塗装を行い、防水性と耐久性をさらに高めます。

塗料選びについてはこちらの記事から

まとめ

ALC外壁の下地処理は、防水性の確保が最も重要なポイントです。ひび割れ補修やシーリング補修を徹底し、透湿性のある下塗り材を使用することで、外壁の耐久性が向上します。適切な下地処理を行うことで、塗装の仕上がりが美しく、長期間にわたり外壁を保護できるようになります。大切なお家だと思うので、ご自身でも定期的にチェックしてみて、気になる箇所は専門家に相談してみましょう！

トータルアートでは、ALC外壁の下地処理から塗装まで一貫して対応し、高品質な施工をお約束しています！ 横浜・川崎エリアでALC外壁の塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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