- ホーム
- ブログ
- 専門家の塗り替えブログ
- 塗装工事の契約前に!ひび割れ補修から塗装まで全解説
塗装工事の契約前に!ひび割れ補修から塗装まで全解説
みなさん、こんにちは!
株式会社トータルアートの花木です。(https://tt-art.jp/)
ご自宅の外壁材が何か把握されていますか?今回は、モルタル壁の塗装工事の際に特に重要な「下地処理」にフォーカスして解説していきたいと思います!工事の契約前に見てもらえると役に立つと思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。モルタル壁(外壁)は、セメント / 砂/ 水を混ぜた材料を塗りつけて仕上げる外壁材です。その高いデザイン性や耐火性から、日本の住宅で長く使用されてきました。しかし、モルタル外壁は経年ごとに 「ひび割れ(クラック)」 が多く発生しやすく、定期的な補修と適切な塗装が必要な外壁材です。塗装の成否は 「下地処理」 がカギを握っています。本記事では、 モルタル外壁の下地処理に特化 して、劣化症状ごとの補修方法、下地処理の手順、塗装を成功させるためのポイントを詳しく解説します。
モルタル壁の下地処理が重要な理由
モルタル壁は、経年劣化によってさまざまなトラブルが発生しやすい外壁材です。特に、以下のような劣化症状が現れた場合は、重点的な下地処理が必要です。
モルタル外壁で発生しやすい劣化症状
1. ひび割れ(クラック)
最も多い症状で、雨水が浸入し内部の構造材が腐食します。見つけたら、放置せずに補修だけでも先に行うことをオススメします。ひび割れも進行具合で主に2種類の呼び方があります。
• ヘアクラック:幅0.3mm未満の細いひび割れ
• 構造クラック:幅0.3mm以上の大きなひび割れ
2. 剥がれ・欠損
モルタルが剥がれたり、一部が欠けることがあります。下地が露出した場合は早急な補修が必要です。
3. カビ・苔の発生
湿気の多い環境ではカビや苔が発生し、外観を損ねるだけでなく、劣化を早めます。
4. チョーキング現象(白い粉が付着)
古い塗膜が劣化し、表面が粉状になる現象です。塗料の防水性能が低下しているサインです。
モルタル外壁の下地処理プロセス
(しっかり施工してくれる業者が行う内容なので、覚えておくと実際の工事の時に役に立つと思います!)
1. 高圧洗浄
外壁表面の汚れやカビ、苔、古い塗膜を除去する
高圧洗浄は、塗装前に欠かせない作業です。汚れや古い塗膜をしっかりと洗い流すことで、新しい塗料が下地にしっかり密着します。
• 水圧を調整しながら、モルタル表面を傷つけないように洗浄
• カビや苔が多い部分は、専用の洗剤を使用して徹底的に除去
ポイント:洗浄後はしっかりと乾燥させることが重要です。湿った状態で塗装すると塗膜剥がれの原因になります。
2. ひび割れ補修
ひび割れからの雨水侵入を防ぎ、防水性を向上させる
モルタル外壁で最も多いトラブルが ひび割れ です。ひび割れの種類に応じた適切な補修が必要
ひび割れの補修方法
1. ヘアクラック補修(幅0.3mm未満の細いひび割れ)
• 弾性塗料を塗布することでカバー
• シーラー+弾性フィラーを使用して下地を平滑に整える
2. 構造クラック補修(幅0.3mm以上の大きなひび割れ)
• エポキシ樹脂を注入して内部を補強し、シーリング材で表面を補修
• 状況や必要に応じて、モルタルを再度塗り重ねることもある
補修のポイント
• ひび割れの状態を正確に診断し、適切な補修材を選ぶことが重要
• 構造クラックは放置すると建物全体の耐久性に影響を与えるため、早急な対応が必要
3. 欠損部の補修
剥がれや欠けた部分を補修し、塗料の密着性を高める
モルタル外壁は経年劣化や衝撃により一部が欠けることがあります。このまま塗装すると仕上がりが不均一になるため、補修が必須
補修方法
1. 欠損部分の周囲をカットし、浮いているモルタルを除去
2. モルタル材を新たに充填し、表面を平滑に仕上げる
3. 乾燥後、再度表面を確認し、必要に応じて再補修を行う
4. 下塗り(プライマー塗布)
下塗りは塗装の基礎を作る重要な工程です。プライマー(シーラー)を塗布することで、塗料の密着性が向上し、長持ちする仕上がりが得られる
• 吸い込みの激しい下地には専用の吸い込み防止シーラーを使用
• 弾性塗料を使用する場合は、弾性下塗り材を選ぶと効果的
下地処理後の塗装工程
下地処理が完了したら、いよいよ塗装に入ります。下地処理が適切に行われていると、塗装の仕上がりも美しく、長期間にわたり外壁を保護できます。
1. 中塗り:選定した塗料を均一に塗布
2. 上塗り:仕上げ塗装を行い、塗膜の耐久性を高める
まとめ
モルタル外壁の下地処理は、塗装後の耐久性と美観をも左右する最も重要な工程ということをご理解いただけたかと思います!ひび割れ補修、欠損部補修、下塗り処理を丁寧に行うことで、外壁を長期間にわたり守ることができるので、実際の工事に際に打ち合わせの際や契約前の説明で、しっかり見てくれているかも気にしてみてくださいね。
トータルアートでは、モルタル外壁の下地処理から塗装まで一貫して対応し、高品質な仕上がりをお約束しています。 横浜・川崎エリアで外壁塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください!