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【建築業界の危機】塗料が届かない・値上がる背景にある「ナフサ不足」とは?
みなさん、こんにちは!
今回は、建築現場やリフォームの現場で、近年「塗料の値上げ」や「一部塗料の納期遅延」に頭を悩ませていませんか?
「原油高のせい」と一言で片付けられがちですが、実はその一歩手前にある「ナフサ」という原料の不足と高騰が、私たちの使う建築塗料に直撃しています。
今回は、建築塗料とナフサの切っても切れない関係と、いま現場で起きている問題、そして今後の対策について分かりやすく解説します。
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1. なぜ塗料の話に「ナフサ」が出てくるのか?
ナフサとは、原油を精製する過程で採れる「粗製ガソリン」のことです。
日本の産業界では「石油化学のコメ」とも呼ばれ、あらゆるプラスチックや化学製品の生みの親となっています。
日本の産業界では「石油化学のコメ」とも呼ばれ、あらゆるプラスチックや化学製品の生みの親となっています。
建築塗料も例外ではありません。
塗料の主成分である以下の要素は、すべてナフサから作られています。
塗料の主成分である以下の要素は、すべてナフサから作られています。
- 合成樹脂(アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など):塗膜を作る最重要成分
- 有機溶剤(シンナーなど):塗料を薄めて塗りやすくする液体
- 各種添加剤:乾燥を早めたり、カビを防いだりする成分
つまり、「ナフサの不足・高騰=建築塗料の不足・高騰」に直結する構造になっているのです。
2. いま、なぜナフサが不足・高騰しているのか?
理由は大きく分けて3つあります。
① 世界的な地政学リスクと原油高
日本はナフサの約6割を海外からの輸入に頼っています。近年の中東国際情勢の緊迫化や円安の進行により、ナフサの輸入コストそのものが跳ね上がっています。
② 国内の製油所・ナフサクラッカーの再編(減産)
脱炭素社会(カーボンニュートラル)への移行に伴い、国内の石油元売り各社は製油所の統廃合や生産設備の縮小を進めています。これにより、国内で生産されるナフサの絶対量が減少しつつあります。
③ 物流コストと2024年問題
原材料が確保できても、それを塗料工場へ運ぶ、あるいは完成した塗料を現場へ届けるトラックドライバーの不足(物流の2024年問題)が重なり、供給のボトルネックとなっています。
3. 建築現場や塗装工事への具体的な影響
このナフサ不足・高騰は、すでに現場に以下のような実害をもたらしています。
- 相次ぐ塗料の値上げ:大手塗料メーカー各社は、ここ数年で何度も数%〜数十%の値上げを発表しています。
- 特定塗料の納期遅延:特に特殊な硬化剤を使うウレタンやフッ素系、一部の遮熱塗料などで「注文してもすぐに入ってこない」事態が発生しています。
- 見積書の有効期限の短縮:材料費の変動が激しいため、従来「3ヶ月」だった見積の有効期限を「1ヶ月」などに短縮せざるを得ない状況が続いています。
4. 建築・塗装の現場はどう対策すべきか?
この先も不安定な状況が予想される中、現場や施主側ができる対策は以下の通りです。
● 早めの資材発注と在庫確認
着工が決まったら、塗料の発注をこれまで以上に前倒しで行う必要があります。
特に人気メーカーの定番色以外(調色品など)は納期に余裕を持ちましょう。
● 代替塗料(スペックダウンではなく「別メーカー」)の検討
特定メーカーの塗料が手に入らない場合に備え、同等性能を持つ他社製品をあらかじめ現場監督や設計者と共有し、スムーズに切り替えられる準備(BCP対策)をしておくことが重要です。
● 水性塗料へのシフト
ナフサから作られる「有機溶剤(シンナー)」を大量に使う弱溶剤型(油性)塗料に比べ、水性塗料は比較的溶剤の影響を受けにくい傾向があります。技術の進歩で水性でも高耐久な塗料が増えているため、仕様変更を検討するのも一つの手です。
まとめ:先を見越したスケジュール管理が鍵
建築塗料の背景にある「ナフサ不足」は、一過性のブームではなく、エネルギー構造の変化が絡んだ根深い問題です。
「いつも通りに発注すれば明日届く」という常識は変わりつつあります。
「材料の確保には時間がかかるかもしれない」という前提で、ゆとりを持った施工時期の検討がポイントになります。
気になることがあればお気軽にご相談ください! 後悔しない塗装店選びで、大切なお住まいを長持ちさせましょう。
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