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【外壁・屋根塗装】ウレタンとシリコンはの違いを徹底比較!
みなさん、こんにちは!
株式会社トータルアートの花木です。(https://tt-art.jp/)
大切なお住まいのメンテナンスである外壁・屋根塗装。その効果を長持ちさせるために非常に重要なのが「塗料選び」です。しかし、塗料には様々な種類があり、特に「ウレタン塗料」と「シリコン塗料」はよく比較されるため、どちらを選ぶべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
この記事では、塗装の専門家である私たちが、外壁・屋根塗装でよく使われる「ウレタン塗料」と「シリコン塗料」の違いについて、専門知識がない方にも分かりやすく解説します。それぞれの特徴、メリット・デメリット、価格、耐久性などを比較し、どのような場合にどちらの塗料が適しているのか、選ぶ際のポイントをご紹介します。
この記事を読めば、ウレタンとシリコンの基本的な違いが理解でき、ご自宅の塗装プランを考える上で、きっとお役に立てるはずです。
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まずは基本!ウレタン塗料ってどんな塗料?
ウレタン塗料は、ポリウレタン樹脂を主成分とする塗料です。少し前までは外壁塗装の主流として広く使われていました。その特徴を見ていきましょう。
ウレタン塗料の特徴とメリット
- 価格が比較的安い: シリコン塗料など他の高機能塗料と比較して、材料費が安価な傾向にあります。予算を抑えたい場合に選択肢となります。
- 密着性に優れる: 塗膜が柔らかく、塗る場所の素材にしっかりと密着しやすい性質があります。
- 柔軟性がある: 塗膜が柔らかいため、建物のわずかな動きや素材の伸縮に追従しやすく、ひび割れが起こりにくいというメリットがあります。特に動きのある木部や、細かい部分への塗装に適しています。
- 作業性が良い: 扱いやすく、職人さんにとっても塗りやすい塗料とされています。
ウレタン塗料のデメリット
- 耐久性がやや低い: シリコン塗料と比較すると、紫外線や雨風に対する耐久性(耐候性)が劣ります。そのため、耐用年数は短くなる傾向があります。
- 汚れが付着しやすい: 塗膜が柔らかい分、汚れが付着しやすいという側面もあります。
- 紫外線で黄変しやすい(※種類による): 塗料の種類によっては、紫外線によって徐々に黄色っぽく変色(黄変)することがあります。
どんな場所に使われることが多い?
その柔軟性や密着性の高さから、外壁全体というよりは、雨樋、破風板(屋根の側面)、軒天(軒下の天井部分)、雨戸、手すりといった**「付帯部」**と呼ばれる細かい部分や、木部、鉄部などの塗装によく使われます。また、頻繁に塗り替えを行う箇所や、予算を重視する場合にも選ばれることがあります。
現在の主流!シリコン塗料ってどんな塗料?
シリコン塗料は、シリコン樹脂(またはアクリルシリコン樹脂)を主成分とする塗料です。現在、多くの住宅の外壁・屋根塗装で最もスタンダードに使われている人気の塗料と言えるでしょう。
シリコン塗料の特徴とメリット
- 耐久性・耐候性が高い: ウレタン塗料と比較して、紫外線や雨風、温度変化に強く、長期間にわたって建物を保護する能力が高いのが最大の特徴です。
- 汚れにくい(低汚染性): 塗膜が硬く、汚れが付着しにくい性質を持っています。また、雨水で汚れが流れ落ちる「セルフクリーニング機能」を持つ製品もあります。
- コストパフォーマンスが良い: ウレタン塗料よりは高価ですが、その高い耐久性から塗り替えサイクルを長くできるため、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられ、コストパフォーマンスに優れていると言えます。
- 透湿性がある: 塗膜が湿気を通す性質(透湿性)を持っているため、壁内部の湿気を放出しやすく、結露や塗膜の膨れを防ぐ効果が期待できます。
- 種類が豊富: カラーバリエーションや、遮熱・断熱効果を持つものなど、様々な機能を持つ製品が開発されています。
シリコン塗料のデメリット
- 価格がウレタンより高い: ウレタン塗料と比較すると、材料費が高くなります。
- 塗膜がやや硬い: ウレタン塗料に比べると塗膜が硬いため、柔軟性はやや劣ります。ただし、最近のシリコン塗料は改良が進み、ひび割れへの追従性が向上している製品も多くあります。
どんな場所に使われることが多い?
その高い耐久性、耐候性、コストパフォーマンスから、外壁や屋根といった、建物の保護において最も重要な部分の塗装に広く採用されています。「長く家をきれいに保ちたい」「塗り替えの手間や費用をなるべく抑えたい」という方に人気の塗料です。
【項目別】ウレタン vs シリコン 徹底比較!
では、具体的にどのくらい違うのか、気になる項目別に比較してみましょう。
比較項目 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 | 備考 |
耐久性(耐用年数) | 約6~10年 | 約10~15年 | 建物の立地条件や環境、製品グレードにより変動します。 |
価格(費用相場 | 安い(平米あたり 約1,800~2,500円) | やや高い(平米あたり 約2,300~3,500円) | 足場代などは別途かかります。あくまで塗料単価の目安です。 |
汚れにくさ | △(やや汚れやすい) | ◎(汚れにくい、低汚染性) | シリコンはセルフクリーニング機能付き製品もあります。 |
耐候性 | △(やや劣る) | ◎(優れている) | 紫外線や雨風への強さ。 |
光沢(ツヤ) | 種類による(ツヤの持続性は△) | 種類による(ツヤの持続性は〇) | どちらもツヤ有り・半ツヤ・ツヤ消しなどが選べます。 |
柔軟性 | 〇(比較的高い) | △(ウレタンよりは硬い) | 木部や動きのある部分への追従性。最近のシリコンは改善傾向。 |
透湿性 | △ | 〇(比較的高い)内 | 内部の湿気を逃がす性能。 |
防カビ・防藻性 | 〇(添加剤による) | ◎(添加剤による・効果持続性〇) | 標準で性能を持つ製品や、オプションで付加できる場合があります。 |
主な用途 | 付帯部、木部、鉄部、予算重視 | 外壁、屋根、耐久性・コスパ重視 |
【ポイント解説】
- 耐久性(耐用年数): 最も大きな違いの一つです。シリコンの方が約1.5倍長持ちすると言われています。塗り替えサイクルが長くなるため、足場代などの工事費を含めたトータルコストを考えると、シリコンの方がお得になるケースが多いです。
- 価格: 初期費用だけを見るとウレタンの方が安価です。しかし、上記の耐用年数を考慮すると、シリコンの方が長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。
- 汚れにくさ: きれいな外観を長く保ちたい場合は、汚れにくいシリコン塗料が有利です。特に交通量の多い道路沿いや、湿気の多い場所では差が出やすいでしょう。
- 柔軟性: 以前はウレタンのメリットとされていましたが、近年はシリコン塗料も改良され、柔軟性が向上しています。ただし、非常に動きが大きい箇所など、適材適所でウレタンが選択されることもあります。
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結局、我が家にはどちらを選べばいいの?選び方のヒント
ここまでウレタンとシリコンの違いを見てきましたが、「じゃあ、うちの場合はどっちが良いの?」と思われるかもしれません。塗料選びのヒントをいくつかご紹介します。
こんな場合は「ウレタン塗料」も検討の価値あり
- 予算を最優先したい場合: とにかく初期費用を抑えたいという場合には選択肢になります。
- あと数年で建て替えや大規模リフォームを予定している場合: 近い将来に大きな工事を控えているなら、耐用年数が短くても安価なウレタンで一時的に保護するという考え方もあります。
- 付帯部(雨樋、軒天、破風板など)の塗装: 外壁ほど高い耐久性を求めない箇所や、細かい部分への塗装には、価格と性能のバランスが良いウレタンが適している場合もあります。
- 頻繁に色を変えたい場合: 耐用年数が短い分、塗り替えのタイミングが早く来るため、気分転換に色を変えたい方にはある意味メリットかもしれません。
こんな場合は「シリコン塗料」がおすすめ
- 外壁や屋根の塗装: 建物の主要部分であり、紫外線や雨風に最も晒される箇所には、耐久性・耐候性に優れたシリコンが最適です。
- 長く快適に住み続けたい、きれいな外観を保ちたい場合: 高い耐久性と汚れにくさを持つシリコンは、美観維持にも貢献します。
- 塗り替えの手間やトータルコストを抑えたい場合: 塗り替えサイクルが長くなるため、足場代などの工事費用を含めた長期的なコストを削減できます。
- コストパフォーマンスを重視する場合: 現在の主流であり、価格と性能のバランスが最も取れている塗料の一つです。
- 遮熱などの付加価値を求める場合: シリコン塗料には、夏の室温上昇を抑える「遮熱シリコン」など、機能性に優れた製品も多くあります。
迷ったら、現在の主流「シリコン塗料」を軸に考えるのがおすすめ
多くの場合、特に外壁や屋根の塗装においては、シリコン塗料が性能と価格のバランスが良く、第一候補となることが多いです。その上で、ご予算や建物の状況、求める性能に応じて、より高性能な塗料(フッ素や無機など)や、特定の箇所にウレタンを使うなどを検討するのが良いでしょう。
知っておきたい!最近の塗料事情「ラジカル制御型」って?
最近よく聞く「ラジカル制御型塗料」をご存知でしょうか? これは主にシリコン塗料やフッ素塗料のグレードとして登場しており、従来のシリコン塗料よりもさらに耐久性を高めたものです。
塗料の劣化原因となる「ラジカル」という物質の発生を抑制する技術で、同じシリコングレードでも、ラジカル制御型はより長く美しい状態を保つことが期待できます。価格は通常のシリコンより少し高めですが、その分、耐用年数も長くなる傾向があり、人気が高まっています。もし業者さんから提案があれば、詳しく話を聞いてみる価値はあるでしょう。
まとめ:塗料選びはプロに相談するのが一番!
今回は、ウレタン塗料とシリコン塗料の違いについて解説しました。
- ウレタン塗料: 価格は安いが耐久性はやや低い。付帯部など部分的な使用や予算重視の場合に。
- シリコン塗料: 価格と耐久性のバランスが良く、現在の主流。外壁・屋根など主要部分におすすめで、長期的なコスパが高い。
どちらの塗料にもメリット・デメリットがあり、どちらが「絶対的に良い」というわけではありません。大切なのは、**ご自宅の建物の状態(素材、劣化具合)、立地環境、ご予算、そしてお客様が何を重視するか(耐久性、美観、価格など)**に合わせて、最適な塗料を選ぶことです。
塗料の種類は非常に多く、また日々進化しています。カタログやインターネットの情報だけで判断するのは難しい場合もあります。
「うちの壁材にはどっちが合うの?」 「この劣化状況なら、どの塗料が良い?」 「予算内でできるだけ長持ちさせたいんだけど…」
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