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新製品続々! 最新の『無機塗料』事情について
みなさん、こんにちは!
今回は、最近何かと話題に上がる『無機塗料』についてです。
立て続けに各メーカーから新製品が発売されていて、ひとくくりに無機と言ってもどのような違いがあるのか?
まずは各社のラインナップから紹介していきたいと思います。
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そもそも『無機』ってなんだろう?
無機塗料とは言いますが、そもそも『無機』とはどういったものなのでしょうか?
身近なもので例えるなら
無機物 ⋯ 石・ガラス・鉱物 など
有機物 ⋯ 布・木材・石油製品(プラスチック) など
となります。
それぞれの特徴で言うと
・無機物は硬く経年劣化しづらい材質
・有機物は柔らかく加工しやすいが、経年で劣化しやすい材質
という違いがあり、塗料の材料として使用されているのは主に柔軟性や冴えた色の作りやすさなどから有機物が主原料でした。
しかし近年、外壁塗料の高耐久性が求められるようになり、そうして作られたのが無機成分を含んだ『無機塗料』です。
とはいえ、無機成分だけでは割れやすく、濃い色が作れないため、実際は上の図のように無機成分と有機成分を配合して作られています。
実は、無機塗料の各メーカーの性能の差は、この配合の成分や比率によって生まれているのです。
各社の無機塗料の紹介
①アステックペイント
アステックペイントの無機シリーズは「無機ハイブリッドシリーズ」です。
屋根・外壁それぞれと、屋根に関しては遮熱の設定もあります。
②エスケー化研
エスケー化研の無機シリーズは「プレミアム無機シリーズ・ルーフ」です。
屋根・外壁それぞれありますが、遮熱の仕様はありません。
③関西ペイント
関西ペイントの無機シリーズは2ラインナップあり「ダイナミックMUKIシリーズ」と新製品の「ラグゼMUKI」シリーズです。
それぞれ屋根・外壁がありますが、ダイナミックMUKIシリーズは屋根の遮熱はなく、ラグゼMUKIシリーズには屋根の遮熱も設定されています。
どちらも無機グレードですが、ダイナミックMUKIシリーズの方が高耐候性に優れています。
④日本ペイント
日本ペイントの無機シリーズは、以前あった水性2液無機の「パーフェクトセラミックトップG」も含めて、新製品の「グランセラシリーズ」へ統合されました。
屋根の遮熱製品も発売となったほか、外壁も1液水性と2液水性(旧パーフェクトセラミックトップG)の2ラインナップとなり、価格面・性能面どちらにも対応できる形となりました。
また、サイディングボード向けのクリヤーにも、新たに無機のラインナップが加わりました。
⑤ロックペイント
ロックペイントの無機シリーズは、「ハイパーリアクターコート無機シリーズ」です。
ハイパーリアクターコートは屋根・外壁どちらも弱溶剤系となり、新しい水性の無機塗料が発売される予定とのことです(従来の「リアクターコートアクア」は販売中です)。
また日本ペイントと同じく、サイディングボード向けの無機クリヤーも発売されています。
⑥その他
また直近では、大日本塗料が新たに外壁向けの無機塗料を発売するとの情報もあり、戸建て塗り替えの無機塗料市場はまさに群雄割拠、戦国時代の様相を呈してきています。
まとめ
どのメーカーも、ラジカルシリコンの上をいく上位の提案として無機塗料のラインナップを充実させてきています。
その中で、どのメーカーの塗料にどういった違い、メリット・デメリットがあるのか、次回はその点をさらに深堀りしていきたいと思います!
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