• 外壁塗装の費用相場について
• 相見積もりの比較ポイント

どんなものの値段にも相場というものがあります。それは外壁塗装でも同じ。そうした業界の標準を知らないと、たとえ相見積もりを取っても、的確な比較検討ができず、厳密で妥当な業者選びはできません。こちらでは、川崎市高津区・宮前区の「株式会社トータルアート」がプロの視点から外壁塗装の費用相場と相見積もりの見方、比較方法などについて解説します。

外壁塗装の費用を決める要素はいくつかありますが、なかでも重要なのが塗装面積と塗料のグレードでしょう。何人の職人が施工に当たるかは塗装面積＝現場の規模で決まるのでこの点は除外して考えても差し支えありません。もちろん、外壁塗装以外の付帯工事がどの範囲にまで及ぶかでも多少の違いはありますが、大筋では塗装面積である程度の判断がつきます。たとえば、これは一例に過ぎませんが、30～40坪程度の標準的な戸建て住宅なら約80～120万円が相場と考えてよいでしょう。金額に幅があるのは、使用する塗料のグレードや住いの劣化具合で差が生じるからです。

複数の業者に見積もりを依頼することを、「相見積もりを取る」と言います。ただ、注意したいのは、単純にいちばん安い金額を提示してきた業者を選んではいけないということ。前述のように外壁塗装にも妥当な金額、いわゆる費用相場というものがあるからです。では、どのような点に留意して見積もり金額を判断すればよいのでしょうか。

見積もりをチェックする際は、額面の数字だけに気を取られてはいけません。どんな作業や材料にどれだけの費用がかかるのか、その内訳が詳細にわたって具体的に示されていることが何より大切です。もし、材料などの項目で「～一式」「～その他」といった曖昧な表現を発見したら、その業者は要注意です。見積もり内容にあえて含みを持たせることで、後々、追加工事や作業が発生したと理由を後付けして当初より高額な請求をする可能性があります。

使用する塗料のグレード、量によっては、全体の金額が大きく変わってきます。見積書をチェックしてそこに塗料の商品名、メーカー、使用量が記載されていないような場合、一般的なものより粗悪な品質の塗料を使われる可能性があるので注意が必要です。確認のためにも見積書の再提出を依頼したほうがよいでしょう。

美しい仕上がり、塗装面の耐久性を確保するには、下塗り・中塗り・上塗りと3度の重ね塗りをするのが外壁塗装の常識です。もし、その回数が見積書に明記されていないとしたら問題です。なぜなら、3度塗るべきところを2度で済ませられる可能性があるからです。手抜き工事を許さないためにもここは担当者に説明を求めるべきです。

どんなに優れた塗料を使おうと、どれだけていねいな3度塗りを実施しようと、前段階である下地処理が省略されたり、不十分であったりしてはすべてが台無しです。見積書に下地処理の項目があるか必ず確認してください。

費用総額を大きく左右するのが塗装面積。したがって、正しい見積もりであれば、どこをどれだけ塗るのかといった詳細が記されているのが普通です。もし、この項目が曖昧な表現になっていたとしたら要注意。事前の打ち合わせにない箇所を塗装したと言って追加請求されたり、反対に希望していた箇所が適切に施工されていなかったりということが起こり得るからです。

昔ならいざ知らず、今日の外壁塗装では例外なく足場を組んで作業します。ところが、コストを圧縮するために、なかには足場組を省略する業者もいるので注意しましょう。足場を組まない現場では作業環境が不安定となるため、施工品質もお粗末になりがちです。